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聞いてください。

週末早朝4:30
あの頃に戻ったかのようにオール立ち漕ぎで集合場所へチャリンコ飛ばす僕がいる
セブンで飲み物買っていつものセダンの後部座席に陣取る
運転はストリート仲介業者charパイセン
助手席は定位置がモットーの清掃員joker
僕の隣は2児の朝帰り店長KSK
車内では前衛の最新釣り話に
後衛から記憶の片隅から知ってる単語を投げかけるスタイルを主線として
もっぱら女の子の話をしている
そんな4人で、というか前列の2人に釣りに連れて行ってもらってる次第です
そう、僕は最近、10数年ぶりに釣りを始めています
タックルは当時のまま実家でMagic-Uの袋にほとんど残されていました
セキアヒルズのオサダで買ってもらったエクセージが僕の相棒です
ルアーも当時のパッケージのままのゲーリーヤマモトを2袋に厳選しました
ラインはなかったのでリールはKSK兄のものを使わせていただいております
そしてゲーリーのヤマモトちゃんをノーシンカーで
師匠たちの言われるがままのポイントへキャスト
僕もグランダー武蔵、釣りどれん等々で多少の知識は残ってますが
そこはもう10年以上も前の話、2011年のアングラーたちに委ねます
第1日目。狭い野池で葦際を狙ってヤマモトに願いを託します
なかなか釣れませんが、考え、ルアーの動きなんかもイメージしながら
心地いい時間が過ぎて行くのを実感する
結果的に小さな小さなブラックバスとギルが1匹ずつ釣れました
アタリがくる感触、おれにその顔早く見せてくれよの緊張感
なんともいえない懐かしさとともに充実感を覚える
KSKの目のキラキラも僕は忘れない
久しぶりすぎる初日にしてはの結果で僕は満足し
早くも次回を待ち望む僕とKSK
そして先週末の第2日目。
止まない雨、近づく雷、KSKの眠気
当初の目的地に着くも、諦めて前回の野池へ
奇跡的に雨があがりKSKの目が輝く
でもその日は風もあり、僕たちのポイントからは
僕の唯一のアイテム、ノーシンカー山本では葦際まで届かない
キャストもままならない僕は練習がてらと思い
3人とは離れ何もない水面へ向かってひたすらキャストの練習
雨も降ったりやんだりで、特に釣るぞという気もなくだった
ところが投げる度に感触がある、小さいながらもアタリがきてる
キャスト毎に同じところでアタリを感じたので投げ続けた
そして、1匹。前回同様の小さな1匹
そんなに立派なの簡単に釣られてくれるわけないなと思いつつ
アタリ連発の付近をとりあえず狙い続けた
アタリがくるってことが今はやっぱり新鮮でそれだけで楽しい
そんな純粋で穏やかな気持ちの僕を察してくれたのか
ついに、そのときが来た

雨、のちに雷雨。ときどき曇り。
合わせた瞬間、引きはなかった
次の瞬間、そいつは宣戦布告かのごとく水面を跳ねた
そのときの僕はどんな感じだったんだろう
バラすなよ、リール緩めて、そんな仲間の声は覚えている
手にしたときの僕はどんな顔をしてたんだろう
思っていたほどはしゃぐ僕はいなかったと思う
収集がついてなかったと思う
これは僕が釣ったのか、これはでかいのか、これはすごいのか
僕より立ち会ってくれた3人のほうが驚いてた気がする
でも、釣ったのおれなんだよね
釣っちゃったよ、おれ。
44cm
これがそんなに驚くほどのでかさでないことはわかってる
僕が実際に目にした中ではまぎれもなくビッグワンなんだ
いつもの僕のようにこれをどんだけ調子にのって盛ってネタとするか
考えたけど言葉が思いつかない
やべー普通にいい思い出になっちゃってきてる
どうか僕を調子にのらせてください
まーこんなスタイルで、僕は朝から晩まで遊び尽くしていきたいと思ってます


2 件のコメント:

  1. 聞こえがいいように、不動産の管理でお願いします。

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  2. ぶち羨ましい。行きたい。
    さすが山本。ですね

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